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ミノルタSR-7でモノクロ写真を上品に2014年03月15日

この写真は昭和48年に京都の金地院を訪れたときの一枚です。
金地院、鶴亀の庭から開山堂
大方丈・鶴亀の庭越しに開山堂の屋根を撮っています。
(写真左端の石群が鶴石です)
この庭は、小堀遠州が手掛けたことで有名です。

同じ場所から室内も撮りました。ちょっとピントが甘いです。
金地院、方丈室内
狩野探幽による襖絵を配した部屋です。

どちらの写真も、被写体が最高なので当然美しく見えるのですが、
モノクロ写真であるために、より端正な写りになっていると思います。

この時使用したカメラとレンズの組み合せは、これです。
去年のSR-7とレンズ
ミノルタSR-7と"Auto Rokkor-PF 58mm/f1.4"です。
この写真に写っているカメラとレンズは、
どちらも当時の現物ではなく、昨年再入手したものです。
レンズには”緑のロッコールレンズ”ともてはやされた通りの緑色の輝きがありますね。

このレンズはただ同然の品を自分で分解清掃したものです。
だから、上の写真ではきれいに緑色の光を放っていても、
強い光を裏側から当てて、厳しい条件下でチェックすると、カビの痕跡等が見えます。
去年のロッコール58mm

こんなレンズでも、普通に撮る分には、次のようにそれなりに写ってしまうから不思議です。
目白野鳥の森
昨年、目白の野鳥の森で撮影しました。
素人目には全然問題なしです。

先日、ヤフオクを眺めていたら、とんでもない売り物が出ていました。
ジャンクカメラ3台+ジャンクレンズ4本+その他で、千円なんですって。
全て、傷・埃・カビありの品物だそうです。
普通だったら、「冗談言うな!ガラクタは何個あつめたってガラクタだ!」と思いますよね。
でも、その時、何か閃くものがあって入札してしまいました。
当然、そんな商品に競争者がいるはずもありませんから、千円で落札です。

そして送られて来た大量のガラクタは本当にゴミで、ほとんどそのままゴミ箱行き。
残ったのは薄汚れたミノルタ用のレンズ"Auto Rokkor-PF 58mm/f1.4"
昨年分解清掃したものと同じレンズです。
二つ並べてみるとこうです。(左が昨年、右が今回のジャンク品)
新旧レンズ
今回、落札したレンズは去年のもの以上に汚れています。
白い文字が茶色くなってる...
一瞬「安物買いの銭失い」のことわざが頭をよぎります。

気を取り直して、例のレンズチェックをやってみると、こうでした。
今年のロッコール58mm
結構いけてます、と言うかミノルタの古いレンズとしては、クリアな方かも知れません。

これを使ってみることにしました。
一応分解して、レンズはアルコールで清掃消毒、オキシドールでカビ殺し。
外装は写りには関係ないとは言え、汚いと使っていて気分が悪いので、
「クリンボーイ」と歯ブラシで徹底的に掃除しました。
レンズ外装掃除
掘込み文字の白さがだんだん戻って来ます。
そして終了!
きれいになったロッコール58mm
かなりきれいになったでしょう?
これを使って、モノクロ写真に挑戦です。

続く