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プリモジュニア分解_繰出ノブ側2017年07月21日

前回)に引き続き、

今回はピント調節用の繰出ノブ側について分解手順をメモします。
外す部品は次の写真の赤枠内のものです。
プリモジュニア分解

こちら側のプレートを外すには、
普通に取り付けネジを外せば良いと思いがちですが、
それだけではダメで、一つ大きな難題が待ち構えていました。
それは、次の写真、繰出ノブ内のフィルム感度表記盤の押えリングです。
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この押えリングには赤矢印の二箇所に「すり割り溝」が掘ってあります。
これが何とも精密すぎるのです。
材質は柔らかいアルミ、そこに細く小さな溝があるだけなので、
素人作業ではすぐに溝を潰してしまいます。
リングのネジが固着していることも作業を難しくさせる要因です。
KURE_CRCを塗布して一晩おいても無理でした。
実際、溝を傷めた私は、この溝をルーターで切削して広げました。
そして、普通のカメラオープナーで回せるようにしました。
その様子が次の写真です。
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結果、次のような無骨な「すり割り溝」となりましたが、
組み上がってしまえば、それほど違和感はないでしょう?
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押えリングが外れると、表記盤(インジケーター)が取り出せて、
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次の状態になります。
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ここがまた問題箇所。
回すべきナットは見えているのに、ちょっと奥まっているので、
普通のペンチやプライヤーでは上手く掴めません。
こういう時に、持つべきものは、やっぱり適切な道具ですね。
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「道具箱」を探したら、「六角ナット回し6mm用」が見つかりました。
以前、ギフトカタログか何かで適当に選んだ「道具箱」です。
これを使って次のように回すと、
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パックマンが潜んでいました。
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ノブと回転軸を連結させる金物ですね。
そして目出度く繰出ノブを取り外しますと、
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プレートの内部が見え、ここにも、ベットリ劣化したグリースがありました。
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これらの古いグリースを拭き取って、
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代わりに新しいグリースを塗布すると、気分は爽快です。

(まだまだ続く