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ニコンS用レンズ→NEXアダプター ― 2019年11月19日
(前回)からの続きです。
「ニコンS2」の標準レンズを「ソニーα7II」で使用するために、
『ニコンS(Nikon S)→ SONY-NEX』
という変換アダプターを探し始めた時、
私を一番困惑させたのは、その値段でした。
一応、何種類か存在するものの、
次に例示するように、全てが非常に高価なものでした。
1.キポン KIPON_CRF-NEX_I
これは、前回ふれた内爪・外爪の両方式のレンズに対応しています。
内爪部にヘリコイドを備えているので、
内爪式標準レンズをつけた場合は、
そのヘリコイドでピント調節ができるのですね。
2.焦点工房 SHOTEN CRF-SE II
この製品も、内爪・外爪の両方式のレンズに対応しています。
アダプター全体を繰り出すヘリコイドを備えているのが特徴で、
外爪式の広角・望遠レンズを装着すると、
マクロレンズになりますね。
3.コシナ S→VMアダプター+VM-E Close Focusアダプター
これは、内爪用のバヨネットを持つアダプターと
ヘリコイドアダプターを組み合わせる方式です。
面白い方法ですが、外爪に対応していないのが残念です。
と、この三種類、
いずれも楽しそうな製品なのですが、何と言っても価格がネック。
ちょっと遊び気分で買う感じではないです。
いずれも製造は中止されているので、レア物の値段になっています。
というわけで、名の通ったメーカーの製品を入手するのは諦めて、
(前々回)紹介した、ノーブランドの手作り品を購入したわけなのです。
改めてこのアダプターを眺めてみると、次のような状況でした。
一部が消されていますが、「L39-NEX」と読めますね。
すなわち、土台となっているのは次の製品のようです。
これは、ライカスクリューマウントのレンズを、
SONYαシリーズに使用するためのアダプターです。
ということは、この製品のスクリュー部分に
ジャンクカメラから切り出したマウント部のみを、
強引に押し込んだもの、
それが、私の購入したアダプター、という訳ですね。
ここで、もう1ステップ、考えを進めてみます。
先ほど、コシナの「S→VMアダプター」を取り上げました。
これは内爪方式にしか対応していませんでしたが、
少しばかりモディファイすれば、
内爪・外爪の両方式に対応した製品も作れるはずです。
そして、その製品のボディ側マウント形状が、
汎用性のあるライカマウント(L39 or M)でできていれば、
ニコンSマウント→ライカマウント→SONY-NEX(α)マウント
となるアダプター二段重ねの図式を完成させるのは容易なはずです。
と予想して、そんな製品を探して見たところ、見つかりました!!
次の写真の一番手前に光り輝くリングが見えるでしょう?
これが求めていたアダプターです。
ちなみに、α7II本体との間に置いてあるものは、
中間に挟むべきアダプターで、二種類あります。
求めていたアダプターを、左側の普通の、
「ライカマウント→SONY-NEXアダプター」と次のように重ねれば、
ごく普通のニコンSマウント→SONY-NEXアダプターとなります。
また、写真右側の「LM-EA7」と組み合わせれば、次の通り、
何と「オートフォーカス」の「Nikon_S→NEX adapter」となるはずです。
これってマニア度から言えば、最強のアダプターではないでしょうか?
(続く)
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