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カラーフィルムの自家現像2014年01月08日

「ローライ デジベースC-41 現像キット Ready to Use」を使用して
カラーフィルムの自家現像を行ってみました。
モノクロは慣れていますが、カラーは初体験です。
カラーフィルムC-41現像キット
これは「Ready to Use」とあるように、
既に調合された三つの溶液を、そのまま使用するだけです。
C-41という標準的なカラー現像プロセスに基づいており、
殆どのカラーフィルムを処理できます。

同梱されていたマニュアルはこれ一枚。日本語なし。
現像マニュアル
ドイツ語分からない人のために英語も書いといたよ、ですね。
要所に赤字で和訳を入れ、更に青のマーキングをして、これを参照しながら作業しました。
 
溶液の入ったパックのままでは現像タンクへの出し入れが難しいので、
料理用の計量カップを3個購入し、
処理に必要な分量を一旦こちらへ移してから作業しました。
下の写真で左から現像液、漂白液、定着液です。
溶液各種

現像プロセスは液温管理が大切と言われています。
下の写真のように、Can・Doで買った100円の洗い桶に、
20°Cに調整された水を入れ、その中にタンクを浸けました。
水浴で温度調節

C-41プロセスの標準処理温度は100°F(37.8°C ± 0.3°C)、所要時間は3分15秒だそうですが、これを一般家庭で実現するのは困難でしょう。
マニュアルには低温でのレシピも記載されていたので、
普段使い慣れている20°Cのレシピで実施しました。

使用する水及び溶液は20°C(又は25°C)にあらかじめ調整した上で、
下記の処理工程を踏みました。

1.装填:現像タンクへフィルムを詰める
2.前浴:指定温度の水で2分。最初の15秒は連続反転、その後30秒毎に1回撹拌。
3.現像:21分(13分)。30秒毎に1回撹拌。→次工程前に水洗。
4.漂白:10分(6分)。30秒毎に1回撹拌。→次工程前に水洗。
5.定着:10分(7分)。30秒毎に1回撹拌。→次工程前に水洗2セット。
6.乾燥:水滴防止剤(アドフロー等)に浸けた後、埃のない場所にて吊り下げ乾燥1-2時間。
なお、水洗は「5回反転&水交換+10回反転&水交換+20回反転&水交換」
でやってみました。
この水洗の1セット目と2セット目の間に、単に水に浸けておくだけの時間を設け(1分程度)、その間にカップを洗うなどして作業スペースを片付けると作業が効率的に行えます。

このうち、厳密さが要求されるのは[3]の現像処理だけです。
他は若干アバウトでも良いようです。

処理後の溶液は一旦カップに戻します。
処理後の溶液
現像液の色が黄色から赤へ変わっているのが目立ちます。
これらの液は、それぞれ購入時のパックに戻して保存します。

この時、突然、昔の記憶がよみがえりました。
「そうだ!子供が保育園で色水あそびをしてたっけなあ」
色水あそび

最後は、下の写真のように、浴室に吊り下げて乾燥させます。
乾燥中

これまでカラー現像は、
「沢山の薬品を混ぜ合わせて溶液を作る手間と、処理中の液温管理の困難さ」
から自分には無理と決めてかかっていました。
ところが先日、”SILVER SALT”という会社が輸入しているこの商品を偶然見つけ、
トライする気になりました。
結果は次の通りです。

乾燥後のフィルム。良さそうです。
ネガシート

スキャン後の画像のうち、記念すべき一コマ目。
ファーストショット
画像が少し右に傾いていますね。
カラーバランスはOKなのに、体のバランスがNGのようです。
日付が20年前になっている理由は後日説明します。

「ローライ デジベースC-41 現像キット Ready to Use」は、
価格2,720円+宅配料金で入手できます。
処理能力はフィルム10本だそうですが、
そんなに纏めて現像することはありません。
保管しているうちに溶液の能力は劣化するので、
数本を処理するのが良いところでしょう。
だからラボに出すよりコストパフォーマンスは悪いかも知れません。
しかし、それを承知でやってみると、とても楽しい作業です。
デジカメのない20年前だったら、
人に見せられないフィルム(?)とかを現像するのに重宝したかも知れません。

よろしければ次の記事もご覧下さい。
カラーフィルムものぐさ自家現像

続く