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死後も元気なミノルタα-7700i2014年01月09日

前回)からの続きです。

先日、生まれて初めてカラーフィルムの現像を体験しました。
そのフィルムの撮影に使ったカメラはこれです。
ミノルタα-7700i
昨年12月に買った「ミノルタ Minolta α-7700i」 です。
1988年に発売されたカメラです。
この機種は年代相応に傷んでいる物が多いのですが、これは奇麗な個体でした。
おまけに駆動用の新品の電池2CR5が付いて、1,000円でした。
この電池、amazonで調べてみたら880円、ということはカメラ本体は120円!

何故こんなカメラを買ったのかというと、懐かしかったからです。
かつてオートフォーカスの一眼レフとして愛用していました。
愛用というよりは、使い潰したという方が正しいかも知れません。
最後は、外装のプラスチックは欠け、グリップのゴムは白い粉を吹き、電池蓋が欠けて使用不能になりました。
そんな愛機の無惨な姿を見るに忍びず、廃棄してしまいました。

それにも関わらず、手元には二本のズームレンズを捨てずに残していました。
交換レンズ
母艦がなければ出番はないのに。

そして使用説明書と保証書まで残していました。まるで位牌です。
説明書と保証書

再入手したカメラを前にすると、「墓場で生まれ変わったのか!」と奇跡を見る気持ちです。
このカメラは標準で日付が写し込める機能が付いています。
当時「クォーツデート」とか言ってましたね。
早速日時設定を行おうとしたら、次の画面の日付でストップしてしまいました。
クォーツデート
何と、このカメラは2009年までのカレンダーしか搭載していなかったのです。
2010年以降も使用されることは想定されていなかったようです。
ちょっと可哀想、というよりも「そんな前提で良いのか!」と思いました。
2009年に寿命が尽きるのであれば、僅か21年の命です。

ともあれ、メインスイッチを入れると「ピピッ」と機敏にスタンバイ状態になりました。
日付設定はやむを得ず”1993.12.17”と20年前の設定にしました。
そして、出発。
当日のテーマは「合羽橋の年末の風景」です。
撮影済んだフィルムを(前回)の手順で自家現像をやってみたら、ちゃんと写っていました。
設定寿命を過ぎたカメラでも問題なく写ります。
ミノルタの技術者に見せてあげたいです。
でも、ミノルタでカメラを作っていた人達はソニーに吸収されたんですね。
そしてソニーでは今、リストラの嵐が吹きまくっているらしいです。
カメラも技術者も使い捨てなのか...

カラーフィルムの(続く
ミノルタα7700iの(続く