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森の中のお風呂屋さん:金泉湯2013年09月12日

航空写真を見るのは楽しいです。
目白の航空写真

上の写真は1974年の目白周辺の航空写真です。
国土画像情報システムから入手したものを繋ぎ合わせました。
左端の山手通りから中央の山手線、右端の首都高速5号池袋線まで
当時の私の生活圏がほとんどカバーされています。
左の方の赤丸の1番が、目白5丁目バス停近くの「石々荘」、
中央上の赤丸2番が、上り屋敷の「彩雲荘」、いずれも
1970年代に私が暮らしたアパートの場所を示しています。

赤丸2番の少し右下の一部分を拡大してみます。
航空写真切抜き
中央、緑の屋根の左側に白い煙突状のものが見えます。
これはまさしく煙突です。
ここが、むかし通った「金泉湯」です。

このお風呂屋さん、私の記憶では「暗い森の中の金泉湯」です。
なぜ、そのような記憶になったのでしょうか?
Googleの写真に、
彩雲荘から金泉湯までの経路を点線で表記してみました。
金泉湯鳥瞰

途中、何本かの大きな樹木の下を通過しています。
そして、金泉湯のすぐ北側に、今でもケヤキの大木が確認できます。
そんな事から、「森の中のお風呂屋さん」のイメージが形成されたようです。

経路途中の矢印の位置で去年の秋に撮影した夕暮れの景色がありました。
こんな感じです。
お風呂への行き道
写真左に写っているアパートは、昔のままの姿です。
当時、風呂に行くの、はだいたい深夜だったので、
その時間にこの場所を通れば、「暗い森」と感じるのも当然かも知れません。

そして、金泉湯すぐ北側のケヤキの大木を紹介、と思ったら消失していました。
欅は消えた
この中央の電柱の右隣に、つい、数ヶ月、或は数日前まであったはずです。
電柱の高さをも凌ぐほどの大欅が。
ストリートビューにも残っていたのに、
住宅工事にともなって最近伐採されたようです。
残念。
まあ、個人の財産だから仕方ないですね。

最近、こういう事が多いです。
40年前からそれほど変わらずに、ずーっと残っていた風景が、
ほんのこの1・2年の間に消えてしまいます。
加速度的に変化しているような気がします。

元の金泉湯があった場所には、私道とそれを挟んだ戸建て住宅ができていました。
風呂屋跡の住宅群
何か痕跡でもと思いましたが、全くなし!
これだけ完璧に変貌していると気持ち良いくらいです。
昔の航空写真と地図がなければ、ここを訪れる事も困難だったろうと思います。

ついでの話です。この近くに倉持さんと言うクリーニング店がありました。
良く頼んでいたのです。そして、その技術に驚いた事があります。
背広をクリーニングに出し、上がってくると、
クロゼットのように吊るす場所は当然ないので、畳んでタンスにしまいます。
次のシーズン、それを出して広げると、何と!
アイロン不要でそのまま着られたのです。
さすが御屋敷街のお店は違うな、と感心した記憶があります。
その倉持さん、私が三十数年ぶりに目白に戻るとまだ営業されてました。
息子さんが引き継いでいたのですね。
嬉しくて、しばらくお願いしていたのですが、最近お店を閉じられました。
風景以外にも色々な事が変わって行きます。

...お風呂屋さんシリーズ(続く

丸井女子寮のお風呂屋さん:桃仙温泉2013年09月13日

前回)からの続きです。

40年前、普段利用していた「金泉湯」がお休みの時は
別のお風呂屋さんに行きました。
その一つが、アパート彩雲荘から200mほど北の
「マンション桃仙」一階にあった「桃仙温泉」です。

道順を1974年の航空写真で確認してみます。下の点線です。
桃仙温泉への道順

矢印部分から撮影した当時の写真があります。
途中の景色
「農林中央金庫目白寮」の東側を走るこの道の突き当たりに、
「スーパーダイコー」の看板が見えています。
その少し手前に、
十字路の標識があるのが辛うじて見えるでしょう?

今は、こんな十字路です。
お風呂やへの十字路

ここを左にちょっと行った所にお風呂屋さんがありました。
でも、先日訪れたら、やっぱり無くなってました。
エコヴィレッジ目白
建物は解体され、土地を均しているところでした。
何でも、「エコヴィレッジ目白」というマンションが建つらしいです。

お風呂屋さんは、施設が老朽化して、
温泉(本当の温泉だった!)の出も悪くなったので、
三年前の、2010年6月末で閉じたそうです。
ストリートビューには、ギリギリ残っていました。名前は浴場になっていました。
桃仙温泉のストリートビュー

こんな風に、隣のマンションとの隙間を、
コソコソって入って行ったところが番台でした。
マンションの一階を風呂屋にしているので、とにかく狭かったです。
でも、脱衣所に中二階があったりして、
その無理な造りが面白く記憶に残っています。

そして何と言っても印象に残っているのは、女湯の客たちです。
近くにあった丸井の女子寮から、グループで入浴に来ていたんです。
その娘たちのおしゃべりの声はもちろん、
彼女たちの熱気までもが、私の入っていた男湯に届いていました。
(しっかりした壁で仕切られていたにもかかわらずです)
同じ女湯に入っていた女房に言わせると、
「はねとばされそう!」だったそうです。

その女子寮はもうありません。
小奇麗なマンションになってしまいました。
女子寮跡のマンション

あの熱気あふれる女性たち、40年経った今も、更に元気一杯のはずです。
新宿東口40年前の風景-5
で新宿丸井の発展ぶりを実感しましたが、
その原動力は彼女たちだったのですね。

お風呂屋さんシリーズ(続く

すべてのカメラに名前がある:目次2013年09月15日

”Every camera has a beautiful name ♪”って、
私は銀塩幼稚園の先生か?

■全般&フィルム現像編
フィルム一眼レフでビンゴ
フィルム一眼ビンゴ完成!
映画『横道世之介』、フィルム好きは必見!(Canon ⅣSb型
39セントの不思議なカメラ
自作ラズパイデジタルカメラ
ラズパイでデジカメ製作(Raspberry Pi、HQ Camera)
フィルム二眼レフのデジタル化(RICOHFLEX VII s)
ラズパイで自作カメラ(Raspberry Pi、ラズベリーパイ)

■フジペット FUJIPET
フジペット
ACMEL-M
ミノルタ_Minolta_16

ミノルタ16QT

minolta_16_MG-S
マミヤ16スーパー

マミヤ16
ヤシカ_YASHICA-Y16
ヤシカ-Y16のマガジン整備

■オリンパス Olympus PEN-S
オリンパスペンS
PEN-FT
■キャノン Canon DEMI
キャノンデミ
キャノネット

■キャノン Canon_P型
Canon_P型
ミノルタSR7
ミノルタX-7

X-700
ミノルタ Minolta α-7700i
α7cII
周回遅れのミラーレス選び
楽天オープン2018:錦織圭を観戦
木密地域の日出商店会で蕎麦あさひ(M-ROKKOR 40mm,LM-EA7)
御会式の日にアポランター90mm(LM-EA7,Apo-Lanthar 90mm F3.5)
一円のレンズが見た風景(カサ・ミラ,AF ZOOM 35-105mm,LA-EA4)
一円のレンズで目白台・雑司が谷(AF ZOOM 24-50mm,高田小,雑司が谷公園)
一円レンズが増殖中(Minolta AF APO TELE ZOOM 100-300mm)
一円のレンズで30年前の吉祥寺「中道通り」(α7700i ,AFズーム35-105mm)
SR・MDレンズ用アダプタ(MD-L/M,LM-EA7,Minolta MD100mm F2.5)
便利ズームで名月撮り比べ(Sony α7c II 、Nikon D600)
8万円の便利ズームで錦織圭を撮る(SONY α7c II用 TAMRON28-200mm)
甦ったミノルタのAFレンズ(Sony α7cII、LA-EA5)
ヨネクラボクシングジムの風景(Sony α7cII、LA-EA5)

■ペンタックス Pentax SV & コシナ CT-1_Super & Pentax MZ-5
ペンタックスSV

コシナCT-1_Super

Pentax_MZ-5
ベビーローライ

■ヤシカ Yashica44
ヤシカ44
真四角写真で早くも初夏の目白
美智子妃殿下の二眼レフ
ヤシカ44のピント調整

■プリモジュニア Primo JR & ソーヤーズマーク4 Sawyer's MARK IV
プリモジュニア&Sawyer'sMARK_IV
Ricoh_Super44
■リコーフレックス RICOHFLEX
RICOHFLEX
マミヤm645

645スーパー
フジカGS645

GA645Zi
ハッセルブラッド
ハッセルで真四角写真
夕暮れの早稲田松竹
モノクロームな平林寺(2)

■バルナックライカ Leica ⅢG & Leica Ⅲf & Leica Ⅱf
ライカ3g

ライカ3f

ライカ2f
ゾルキー
ミノルタCLE
Nikon_S2
■ローライ Rollei A110
ローライA110
ローライRollei35
Pentax_auto110
110フィルムは二度死ぬ

■ニコン Nikon F, Nikon F2 & Nikon F3 + Nikomat EL & FTN
ニコンF

ニコンF2

nikonF3

Nikomat_EL

Nikomat_FTN
ニコンNikon_F4

F-501

F90

Nikon_F80
キャノンに浮気?

■オリンパス OLYMPUS OM10 & OM1
OM1

Olympus_OM10
オリンパスXA2
ニコンピカイチ
吉祥寺パルコ前の昭和の少女達
30年前の佐野サービスエリアの風景

■フジ カルディア トラベル ミニ Ⅱ デュアル-P
フジトラベルミニ
pentax espio120mi
コダックDC20
初代ixyデジタル
Caplio GX100
Caplio_GX100の嫁入り

■カシオ CASIO EXILIM EX-H20G
カシオエクシリム
旅に活用EXILIMのGPS
目白でGPS
ハワイでフラ動画

■カシオ CASIO EXILIM EX-S1
EX-S1
10年前の大宮氷川神社とカシオエクシリム

■オリンパス Olympus PEN E-P3
オリンパスE-P3
オリンパスTG-4
ニコンD600
娘とデジイチ勝負Nikon編

■EL-Nikkor
EL-Nikkor
■エプソン EPSON F-3200 & GT-X970
かつてのF-3200

エプソンGT-X970

■iPhone4 & iPhone_6_PLUS
iPhone4
キャノン514XL
チノンSP330

■GPSロガーの GNS 2000 PLUS
GNS2000Plus
身も蓋もないGPSロガーの話(続き)

■ジャンルはちょっと違うが、双眼鏡も
日の出双眼鏡A1

日立目白クラブ(旧学習院高等科昭和寮)2013年09月17日

昨年、「近衛町からおとめ山公園へ」のwalk & shootを行った時、
その途中にある「日立目白クラブ」(旧学習院高等科の目白寮)は補修工事中でした。
先日工事が完了し、養生シートも外れたので外観写真を撮りました。
日立目白クラブ(旧学習院高等科昭和寮)
さすが東京都の歴史的建造物に選定されるだけの事がありますね。
建設されたのは1928年(昭和3年)だそうです。

これからは、近衛町周辺を散策するときは、「近衛の欅」越しに、
このスパニッシュ様式の不思議な建物を遠望する事ができます。
近衛の欅越しに日立目白クラブ

通常は非公開ですが、昨日、特別公開されていたので、
台風が治まった午後に見学してきました。

この玄関を入って受付をしました。
玄関見返し

次の2枚は、階段室の1階部分と2階部分です。
階段室1階

階段室2階

2階から見学開始です。その廊下です。
二階廊下

以下3枚は洋室1〜3の写真です。
洋室1

洋室2

洋室3

1階に戻って、旧談話室です。
談話室

隣は大広間(旧娯楽室+食堂)です。
娯楽室&食堂

その一角にあるバーカウンター(当初からのもの)です。贅沢!
バーカウンター

外部に出て、お庭を見学。下の写真の中央左が園路入口です。
園路始まり

お庭は雑草が茂っていました。(この写真は、先ほどの大広間の窓から写したものです)
大広間から眺める中庭
上の写真で、正面の建物は昔の寮舎です。
全部で4棟あります。1952年(昭和27年)日立がこの施設を譲り受けてからは、社員寮として利用されていたそうです。
下の写真に写っているステンレス製の郵便ボックスがその名残ですね。
第四寮

園路を一回りすると、この玄関前に戻って来ます。
園路終り
台風を避けて午後から見学に来た方が多かったようです。
皆さん、こういう地域の名建築には興味を持たれている事が分かります。

さて、学習院大学の昭和寮と名前が付く建物、
かつて私が目白に住んでいた40年前には下落合の別な場所にありました。
この日立目白クラブから目白駅方面へ少し歩いた所です。
旧昭和寮を日立へ売却した代わりに、
大学生向けの寮として新たに建設され、名前を引き継いだそうです。
でも、今はありません。
その場所には、「グランツオーベルGLANZ OBER目白近衛町」という名前の高級マンションが建っています。
グランツオベール目白近衛町

上の写真手前の植え込みには、
ここに二代目「昭和寮」があった事を示す記念碑が建てられています。
学習院昭和寮記念碑

 1.学習院の学生時代にここで寮暮らしをして、
 2.卒業後は日立に就職し、
 3.日立目白クラブで結婚式を挙げて、
 4.このグランツオーベル目白近衛町に住んでいる
そんな人っているでしょうか?
いたら面白いですね。
ちなみに私はそのどれにも該当しません。

機械仕掛けの「女」が泣くと2013年09月19日

前回)に続いて、
ミステリーゾーン(原題 The Twilight Zone)礼賛です。

昨日、第2巻が無事に発売されました。
その日の内に買って、収録されている3話とも見てしまいました。
今回、面白かったのは、「星に流された男(原題 THE LONELY)」です。
星に流された男

一部紹介すると、こんな話です。
『独房の代わりに地球から遠く離れた小惑星に流刑になった囚人。
孤独な彼の元には、3ヶ月ごとに補給船がやって来るだけです。
ある時、補給船の船長が大きな箱を内緒で差し入れてくれました。
中に入っていたのは機械仕掛けの「女」でした。
女は男の生活にとけ込もうとコーヒーを入れたりしますが、
「オレには機械なんか要らん!」と突き倒され、女は涙を流し、
「私は寂しさを感じることもできます」と言う。
機械仕掛けの女の涙
その涙を見た男は....』って面白そうでしょう?

映画「ブレードランナー(Blade Runner)」にも、
レイチェルという名前の美貌のレプリカント(擬人)が出てきましたね。
SFの形を取りながら、人間の「心」って何なの?
と考えさせる「ミステリーゾーン」です。

早くも、第3巻が発売される2週間後が待ち遠しい状態です。
そして、何とか最終巻まで(3年後くらいか?)たどり着いて欲しいな、と願います。